真理のことばブッダ NHK「100分de名著」ブックス 佐々木閑

 

「真理のことばブッダ」のおすすめ度

おすすめ度 ★★★★
おすすめ読者層 仏教の教えを知りたい人

 

あらすじと感想

本書は、ブッダ(仏陀)の教え・仏教の教えを丁寧に分かりやすく解説しており、初心者向けの入門書として最適な内容となっています。

私のイメージとして、仏教や宗教とは「念仏をとなえれば救われ、神様に救いを求めるもの」と捉えていたのですが、本書を読んで仏教については全くの誤解だったとことが分かりました。

ブッダが創始した仏教(釈迦の仏教)の最大の特徴は、外の力に頼らず自分の道は自分で切り開けという厳しい教えにあります。

宗教の中には他者(神様)に頼る教えもあるみたいですが、ブッダは「頼るものは自分、神様にすがるのでは無く自分自身を変える事が必要」としており、仏教は理解納得しやすい教えであることが分かりました。

私は宗教や仏教に全く関心が無かった中で本書を読んだのですが、読みやすく内容もスンナリと理解することができました。

ブッタの教えを理解したい、仏教を知りたいという仏教初心者の方には入門書としてお勧めできます。 

「真理のことばブッダ」より引用

キリスト教などは、「イエスの教えを全人類に広めよ」ということが最初から信徒のミッションとしてあり、それが神との契約を守っていることになるので、信徒は将来天国に行くために必死で布教をします。

この点は仏教と非常に異なるところです。仏教は布教活動をしたからといって自分が救われるわけではありません。

仏教の僧侶が布教する理由は、もっと現実的なところにあります。ひとつは、もし困っている人がいるなら、その人の役に立ちたいという慈悲の気持ち。言ってみれば「お医者様の真心」です。

仏教は、神様に救いを求める神頼みの宗教ではないので、イエスキリストの救世主の考え方とは根本的に教えが違っています。

どちらが正しいというわけではありませんが、個人的には合理的で科学的な理屈に近い仏教の教えは受け入れやすいですが、皆さんはいかがでしょうか。

ブッダの教えのポイント

仏教の創始者がブッダである。時を経て、仏教は数多くの宗派が別個に活動し宗派によって教えも違う。

釈迦の仏教は、念仏を唱えれば救われるような誰かに救いを求める宗教ではない。

仏教は苦しみを感じていない人を無理に信者に引き込もうとしない。

諸行無常。世の中の全ての物は常に変化し、生じては滅びるので永久不変なものはない。

釈迦の仏教は神秘主義がほとんど入らず、超越存在も認めず、世界を原因と結果の機械論的因果則でとらえようとする視点も科学と共通している。