「考える前に動く習慣」のおすすめ度
おすすめ度 | ★★★★ |
おすすめ読者層 | 禅の教えをかじってみたい人 すぐやる習慣をつけたい人 若手ビジネスマン |
あらすじと感想
著者は、禅宗である曹洞宗の寺住職を務めており、その世界では有名な方みたいです。
本書は「禅」の考え方を通して、仕事や人生における行動や習慣について、非常に分かりやすく解説した内容です。「禅」の本ではなく、読みやすく分かりやすい自己啓発の書籍です。
「禅」について関心・知識が全く無い方でも問題無く読むことができますし、行動や習慣の大切さを教えてくれる良本です。
「考える前に動く習慣」より引用
行動力を高めるための要諦は、スピードというより「スタート」
「思い立ったが吉日」といいますが、「思い立った」あとに「行動」を起こすまでの時間をかぎりなく短くする-それが、いい習慣を身につけるコツといえます。~省略~
「禅即行動」という言葉もあり、禅では何より「行動」することを重んじています。そして、それをひたすら 「続ける」ことが修行なのです。~省略~
つまり、「踏み出した一歩は続けることで活きる」のです。
何かに取組む際に理由を求めたり考えたりして行動に起こせない、初めてでよく分からない仕事や嫌な仕事を後回しにする、これらは一般的によくあるケースだと思います。
しかし私の経験上、仕事ができる人は全員直ぐに行動しています。特に仕事やビジネスにおいては、とにかくまず着手するということは仕事スキルの一種ですので、その大切さを本書は説いてくれています。
「考える前に動く習慣」より引用
どんどん「動く」ための七つのポイント
①週単位で、曜日ごとにやるべきことを決めておく
②「忙しいからあとで」をやめる
③「やらないこと」を先に決めてしまう
④「探しもの」を減らす
⑤「大差のないこと」に悩まない
⑥人に任せる
⑦予定を簡単に動かさない
上記引用の七つのポイントはテクニック的な話で、万人に全て当てはまるわけではありませが、概ね皆さんも共感できるのではないでしょうか。
仕事というものは際限がなく、一つの仕事が完結しても環境の変化等により別の仕事が生まれてきます。「全ての仕事を自分で完璧に処理する」という考え方を、時には横に置いて合格ラインの仕事成果を確実に積み重ねていくという方法も大切です。
三分考えて結論がでないものは三年考えても結論がでないと割り切ることも、案外効果的ですよ。
考える前に動く習慣のポイント
①行動するのに、いちいち「理由」を求めない
②行動を習慣化する。100日続ければ、考える前に自然に身体が動くようになる。
③習慣化されれば、その行動を起こすのに気合いもいらないし、頑張りもいらなくなる。
④行動が習慣化されて、はじめて能力は広がる。
⑤その日の仕事の目玉は、午前中に片付ける。
⑥夜更かしはしない、人間のバイオリズムに反する習慣は身に付けない
⑦成功への大切なカギは自信を持つこと、自信を持つための大切なカギは準備すること。
⑧「いい人」でいようとするから余計な気を遣い、あれこれ考えて動けなくなる。自分の評価なんて他人にお任せで良い。